地方公務員_考える。#安定しているのか
公務員は安定していると言われがちです。今日は地方公務員の安定している面を綴ります。
給与面は間違いなく安定しています。成果主義が取り入れられてきたとは言え、年功序列は色濃く残っています。バリバリ働く30代前半の4級職員(一般的には係長)よりも、定年間際のお地蔵さんのような3級職員(一般的には一般職の最上位)の方が給与が高いです。仕事の成果としてお金を求める人にとっては、納得できない面はあると思いますが、人生設計はしやすいですよね。そんな仕事で大台に載るんだと思いますが、贅沢ができるほどの暮らしはできません。
雇用の面でも安定しています。公務員としてあるまじき行為をすれば、免職になることはありますが、仕事の出来不出来で解雇されることはありませんし、降格になるのもほとんど実例を知りません。保守的な人が多いので、良くも悪くも極端な評価はなかなかつきません。マイナス評価にすると評価者の事務仕事も増えますし、被評価者から恨みも買いますし、等価交換ですし(マイナス評価職員が異動しても、同じぐらいの評価の人が異動してくる)。そういうこともあるのか、雇用保険には加入していないので、当然ながら失業手当はありません。
部署によりますが、残業は全職員平均では月10時間程度です。予算、議会、選挙など一過性で忙しくなることはあります。私は10年間で2回だけ月100時間を超える残業がありました。忙しくない時期であれば、月一桁の残業時間も珍しくはありません。絶対に残業をしない職員も一定数います。
これも部署にもよりますが、休暇はしっかり取れます。民間時代は休暇申請するのも躊躇っていましたが、周り人間も休みを取るため気兼ねなく休めます。年間20日の有休をフル消化する職員も少なくないです。
あと社会的な信用も高いです。友人は入庁半年で新築マンションを購入するためのローンが通りました。
人生設計のしやすさ、家族との時間や自分の時間をしっかり確保しつつ、衣食住困らない生活を送るという意味では安定していると言えそうです。次回の考えるシリーズでは、「安定しているが故の弊害」や「安定しているとも不安定ともいえる」内容を書こうと思います。